P005 神戸市立森林植物園における子ども向け遊びワークショップに対する参加者評価
神戸市立森林植物園における子ども向け遊びワークショップに対する参加者評価
〇小林 徹哉1、梶木 典子2、
1 公益財団法人神戸市公園緑化協会 神戸市立森林植物園
2 神戸女子大学家政学部
要旨
神戸市北区の神戸市立森林植物園で実施している、同園の特徴をいかした子ども向けワークショップについて、今後のあり方検討を目的にアンケート調査を実施し、ワークショップの評価やニーズの把握、今後の課題抽出を行った。結果、子どもは、①普段できない遊び、②丸太やシャボン玉での遊びを評価した。保護者は、①空間が広い、②遊び方が自由、③遊び相手がいる、を評価した。また、ワークショップに使用する資材の収納場所が現地にはないため、遊びの展開や人数に応じて資材を出入れできるような遊び環境の整備も今後の課題として挙げられた。これらの結果をもとに、今後のワークショップの内容や運営方法について考察した。。
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この投稿へのコメント
空間を使うもの、手先をつかったものづくりなど、ワークショップのプログラムによっても、回答が変わってくるように思います。どのような遊びが行われたのか知りたく思いました。
コメントありがとうございます。
主に、木の実を使ったクラフト、段ボールハウスづくり、しゃぼん玉、障害物リレー、ストラックアウトなど,
森林植物園の自然を活かすメニューや広さを活かすメニューを実施しました。
遊びのプログラムをきっちり組むよりも、色々な遊びを自由に展開できる方が好まれる傾向がありました。
“自然欠乏症”という言葉が知られるほど自然離れが進む現代においてコロナ禍によりさらに不活動が深刻化しているなか、公園の可能性を再認識できるようなご研究だと思います。
今回アンケートを取られたワークショップの参加者は、事前に募集をしてワークショップに参加するために来園された方でしょうか、それとも来園者にその場で声をかけてワークショップに参加してもらったものでしょうか。
まとめでの考察につながる図4や図6の結果はまさに公園の役割を示したものと思いますが、保護者(図4)と子供(図5)の意識に少しずれがあるようです。森林植物園でプレイリーダーが浸透すれば、大人が楽しめる植物園と子供が楽しめる広い屋外空間どちらも家族で訪れて楽しめるようになるのではないかという期待を感じました。
事前の告知は、コロナ禍ということもあり、積極的な広報はしておらず、HPに掲載する程度でした。
そんな中でも、HPを見て楽しみにして来てくれた親子も少なくありませんでしたが、当日の案内で参加した親子が大半でした。
図4の保護者と図5の子ども用アンケートは、設問が異なるため、直接的な比較ができません。
保護者用アンケートは、公園におけるワークショップについての幅広い評価を意識したのに対し、子ども用アンケートは、遊びそのものに関する設問をしています。
結果的に、大人にも子供にも支持される活動やメニューのあり方が示唆されたと考えています。
当園ならではのプレイパークとそのあり方の方向性を模索している中で、心強いコメントをいただきありがとうございます。
自然遊びの満足度向上のためには、プレイリーダーが果たす役割が極めて重要だと思います。
森林植物園での自然遊びを定着させるためにもプレイリーダーを確保するためのアイデアがあれば教えてください。
コメントありがとうございます。
森林植物園の魅力をいかすためにも、大人が少し支援することは重要です。
プロフェッショナルなプレーリーダーが配置できれば理想ではありますが、実際には費用が課題になります。
森林植物園のように、場所が持つポテンシャルをいかせる人材が配置でき、その人材を中心にボランティアで関わる人を集められれば良いと考えられます。
プレイパーク活動を引張っていける中心人物の存在が第一ですが、利用者ニーズ、自然遊びや子どもを相手に遊ぶノウハウ、安全確保などの知識のある人物である必要があるので、そのような人材をどう見つけるかが課題です。
また、不便な立地なのでボランティアスタッフへの交通費が必要であるほか、団体に対してプレイパークの推進費用が必要であると考えます。