P009 神戸市多聞台地区におけるバタフライガーデンづくりを通じたコミュニティ再生
神戸市多聞台地区におけるバタフライガーデンづくりを通じたコミュニティ再生
〇張 峻瑋 1、嶽山 洋志 1
1 兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科
要旨
日本の住宅団地は、開発が行われてから 40 年以上が経過しているものが多く、高齢化によるコミュニティの活力低下が指摘されている。そのような課題に対し、本研究では子どもたちの昆虫採集を誘発する「バタフライガーデン」を整備し、子どもを中心としたコミュニティ再生を目指すこととした。本研究の対象地は神戸市垂水区の多聞台中央公園とし、ガーデン整備は 9 月 19 日に実施、全部で 14 種 391 ポットの花苗を地域の子どもたちや大人たち 32 名と一緒に植栽した。本報告ではバタフライガーデンを整備した前後のコミュニティの変化やチョウの出現状況の変化について報告する。。
注意! 発表資料を無断でコピー、転載しないでください。スクリーンショットもご遠慮ください。
この投稿へのコメント
住宅団地のコミュニティ活性化の工夫として興味深く感じました。チョウの種類や生活史をガーデン利用者に伝える工夫はありますか?
下村先生
ご質問ありがとうございます。
今回の研究ではポスターに書いたことに加えてフジバカマを各家庭に配布してベランダで育ててもらう活動をしています。その際にチョウのことや生活史についても資料を配布して知ってもらうようにしています。
子どものための活動が,コミュニティの活性化につながるとのお考えですが,家族のコミュニティ参画は見込まれるでしょうか。子どもが参加し,熱心な活動団体は活性化するのですが,家族はあまり参画しない印象があります。家族でコミュニティに関わる機会が増えればといつも感じます。
赤澤先生
ご質問ありがとうございます。
そうですね、家族のコミュニティ参画が増えればいいと思います。
今、作っている『虫の会』の子どもたちは小さい子が多く、子どもたちの親も一緒に参加しています。
家族が多くなっています。
観察会がない時も、親と子ども一緒に虫とりをやっている人も前より多くなっています。地域の方から聞きました。
皆さん、教育熱心な方が多いように思います。
虫取り小僧を育てることが、自然への感性をもった大人を育てる基本だとあらためて感じることができました。神戸の街で自然の景を再生する取り組みに活かしていければと思います。
広脇様
ご質問ありがとうございます。
はい、自分の子どもが自然が好きなら、自然の美しさを親に感じさせますね。
多聞台地区にはバードウォッチングができる池や間伐を行なっている里山公園があり、多様な緑を体験できる地区だと思います。バタフライガーデンだけでなく、そういった緑地も活かした活動が展開出来ると良いなと思っています。