P10 リニアパークの類型についての考察 -日本と欧米諸国の事例を中心に

リニアパークの類型についての考察 -日本と欧米諸国の事例を中心に
〇TIAN YUAN1
1 京都芸術大学大学院芸術研究科

要旨
本研究は、日本と欧米諸国のリニアパークの事例について、その敷地とリニアパークの形態に関する類型を検討しようとするものである。
これまでのリニアパークに関する先行研究は、特定の事例への考察とその事例がもたらした影響を分析するものや、ランドスケープ・アーバニズムあるいは都市環境の角度から考察するものが多い。その一方で、リニアパークの類型に関する研究は少ない。そのため、本研究は、近代以来の日本と欧米諸国における既存のリニアパーク事例に着目し、その事例に関する様々な類型を考察・整理することを目的とする。

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この投稿へのコメント

  1. 新保 奈穂美 said on 2022年10月23日 at 11:26 AM

    興味深いご発表をありがとうございます。
    公園がリニアの形態であることのメリットには、今後の持続的な都市のあり方を考えるうえでどのようなものがありますでしょうか。

    • TIAN YUAN said on 2022年10月23日 at 11:53 AM

      新保様
      コメントとご質問、ありがとうございます。
      持続的な都市の形成には、主に二つのメリットがあると思います。
      ①都市内にある線状空間のリニアパークへの転換は、今日の都市、特に緑地を大規模に開発することが困難かつ大量の老朽化した、または廃止されたインフラストラクチャーを持つ先進都市では、質の高いランドスケープを増やすための最も効果的な手段の一つであると思います。
      ②リニアパークのようなものの整備は、今後の世界諸都市において、さらに重要度が増すと考えられる緑のネットワークによる都市骨格形成に寄与できると思います。