P11 四万十川流域の沈下橋の景観に関する調査
四万十川流域の沈下橋の景観に関する調査
〇岡田準人1
1 大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科
要旨
高知県内には四万十川流域の文化的景観(重要文化的景観)など、様々なランドスケープ遺産が存在する。筆者は2018年から2022年にかけて、高知県内のランドスケープ遺産の探索のための調査を行ってきた。今回は、四万十川流域にある沈下橋を対象に行った景観に関する調査結果について報告する。現地調査と資料調査の結果を踏まえて、四万十川の上流域・中流域・下流域など、異なる立地の沈下橋をいくつか取りあげ、景観の観点から考察を行った。
注意! 発表資料を無断でコピー、転載しないでください。スクリーンショットもご遠慮ください。
この投稿へのコメント
四万十川の河川沿いに沈下橋に注目して景観分析を行った視点は独自性があると思いました。今後、景観をどう科学的に分析していくのか期待しています。
広脇様、コメントありがとうございました。
探索的な調査結果の提示に留まり、科学的な分析結果を提示できず申し訳ありません。
四万十川流域の沈下橋の多くは重要文化的景観の重要構成要素となっており、地元の方をはじめ、観光客など様々な方に親しまれています。
生活道や親水機能としてだけでなく、ビューポイントから沈下橋を眺める眺望景観や、周囲を自然に囲まれ、水面が近い沈下橋からの景観などは、独自の魅力を有していると考えられ、今後の調査・分析で考察を深めていきたいと思います。
沈下橋の景観分析は面白いと感じました。
橋の素材はコンクリートが主であると思いますが、それ以外での素材との関係を見てみると面白いかもしれません。また施工者も調べると意外な点が見えるかもしれませんね。
福井先生、コメントありがとうございました。
橋の素材について、多くが鉄筋コンクリートですが、橋脚の構造が鋼管の橋もあり、詳しく調べてみると様々な違いが見えるかもしれません。沈下橋が周辺の景観と調和する要因として、欄干のないデザインや橋脚の高さ・デザインなどとともに、橋の素材も考えられるかと思います。また、施工者の観点についてもご意見ありがとうございます。いただいたご意見を今後の調査の参考にさせていただきます。