P002 公園緑地に携わる実務者を対象としたユニバーサルデザイン教育の実施

公園緑地に携わる実務者を対象としたユニバーサルデザイン教育の実施
〇美濃伸之1
1 兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科/淡路景観園芸学校

要旨
公園緑地に携わる実務者向けユニバーサルデザイン(以下、UD)教育をオンデマンド・オンライン方式で試行し、その有効性を検証した。ここでは、UDに関わる7つのテーマを設定し、それぞれ10分程度の講義内容を作成、国営海の中道海浜公園内6機関45名の職員等を対象としてはオンデマンドで、国交省国土交通大学校の公園・緑化研修参加者40名(国または自治体公園行政担当者)にはオンラインで受講いただくとともに、関心の高かった内容等を把握するためのアンケート調査を実施した。行政向けと管理運営向けでは,活用場面や関心の高い項目に違いが示され,同じ実務家向けであっても,職域による違いについて留意することが必要と考えられた。。

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この投稿へのコメント

  1. 下村泰史 said on 2021年10月30日 at 1:04 PM

    行政実務者と管理実務者との関心のあり方の違いは、なるほどと思われると同時に興味深く感じました。計画、設計実務者の場合にはまた変わってくるのでしょうか。

    • 美濃伸之 said on 2021年10月30日 at 6:55 PM

      下村先生
      美濃です。コメント&ご質問ありがとうございました。今回は公園管理に関わる行政と管理の実務者のみで、設計に携わる方々に関しては調査ができておりません。私が聞いている範囲で,推測の域を出ませんが、設計実務の方々は、当事者の実際の行動やモノの使い方に関心が高いように思います。いわゆるバリアフリー法で決められている項目やUD7原則のようなものは十分にご存じで、それはそれでよいのだが、実際のところ、どうなの?的なことを良く聞かれます。調査をして、今回の結果と比較をすると、また面白いかもしれませんね。十分なお答えができず、恐縮ですが、取り急ぎ。

  2. 曽和治好(武庫川女子大学・景観建築学科) said on 2021年10月31日 at 11:21 AM

    多様な利用者に開かれるランドスケープ環境となるために、公園のUDは非常に重要な要素だと思います。その点で貴重な活動をご報告いただき、ありがとうございました。今後の方向性として、UDという手法に加え、インクルーシブ・デザインについても導入を検討しておられますでしょうか?UDとインクルーシブ・デザインを補完的に展開すれば、より公演の可能性が広がるかもしれないと感じております。よろしくお願いいたします。

    • 美濃伸之 said on 2021年10月31日 at 1:49 PM

      曽和先生 コメントありがとうございました。ご指摘の通りかと思います。プロセスを重視するインクルーシブデザインはいろいろな場面で注目をされていますので、私も何か取り組みをしたいなと考えていますが、現時点では取り組めておりません。設計というある時間断面に限らず、どこかの公園等を対象に継続的な運用のなかで、改善として取り組むのが現実的かな・・と考えているところです。今後ともご指導いただけますと幸いです。

  3. 曽和治好(武庫川女子大学・景観建築学科) said on 2021年10月31日 at 11:23 AM

    「公演の可能性」→「公園の可能性」に修正させていただきます。失礼いたしました。

  4. 川口将武 said on 2021年10月31日 at 12:17 PM

    曽和先生のご質問にあります「UDとインクルーシブ・デザインを補完的に展開すれば、、、」という記述に触発されての質問です。

    UDとインクルーシブ・デザインの違いと言いますか、関係はどういうものなのでしょうか?基本的な質問で恐縮なのですが、お考えを伺えれば嬉しいです。

    • 美濃伸之 said on 2021年10月31日 at 1:53 PM

      川口先生 コメントありがとうございました。UDはアメリカが発祥。インクルーシブはイギリス。理念的にはほぼ同じかと思いますが、UDのほうが機会均等という結果を、インクルーシブのほうがそれを導くプロセスをより重視したような印象ですかね。あくまでも美濃の理解ですが・・お答えになっていますでしょうか?

      • 川口将武 said on 2021年10月31日 at 3:29 PM

        美濃先生、ご返信ありがとうございます。今、卒業研究でゼミ生がインクルーシブデザインの遊具に関するテーマに取り組んでおり、質問を受けて・・・となった経験がありました。
        UDの方は「全て」の人に・・・から、インクルーシブデザインは整備される場所により、より具体的に利用者を想定して空間的に、共時的に利用できるようデザインされるものかなと考えていました。美濃先生の「インクルーシブのほうがそれを導くプロセスをより重視したような印象」というお考えを伺い大変参考になりました。ありがとうございます。

        • 美濃伸之 said on 2021年10月31日 at 4:19 PM

          川口先生 返信ありがとうございました。研究に取り組まれているとのこと。また、何かの機会に詳細お聞かせいただけると幸いです。今後ともよろしくご指導ください。

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